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No.1277  民法
【問】
  製造方法に係る発明について特許ライセンス契約を締結したが,対価が支払われない場合に,当該方法で製造された製品を対価の代わりとして没収する。

【解説】 【×】  
  日本では,自力救済は禁止されている。
  自力救済禁止の原則は,近代市民法秩序において「当然の理」とされており条文に明記されていないが,これがないと,市民法秩序が混乱することとなる。
「当然の理」は,他にも,「人を殺してはいけない」や「借りた物は返す」などがある。

  契約は厳守されなければならない Pacta sunt servanda
 自由な個人の合理的意思に基づいた契約が一旦締結されたら,契約は守らなければならない。
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H29.12.31/H30.1.3