★ 春36 真崎辺りより 水神の森 内川 関谷の里を見る図
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【目録】 真先の邊
現:東京都荒川区南千住3丁目
★ 向島から隅田川の対岸の真崎(まっさき)と水神の森を料亭の部屋にある丸枠の障子窓越しに望んだ風景
この水神は,水難,火難除けの神であり,船頭たちばかりでなく庶民の間でも厚い信仰を得ていた
真崎は,品川の御殿山や王子の飛鳥山と並ぶ桜の名所となっていた
全体に柔らかな色合いで,奥には筑波山も見え,手前には里桜が美しく咲き乱れ,春爛漫の景色である
「隅田川水神の森真崎」(春35)とは反対の方向から見た図で,共に「名所江戸百景」中の秀作とされている
真崎辺りは,荒川区南千住三丁目の白鬚橋のたもとにある朝日神明宮の周辺で,今の石浜神社になる
境内に名物の吉原豆腐の田楽屋が軒を並べており,その一軒の甲子屋のそれは特に有名で,江戸名物料理のひとつに数えられていた
補説:
図の上部の標題は絵に描かれているタイトル
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