| 問１２ 商標 |
ア〜ウを比較して，商標登録出願の審査又は手続に関して，最も不適切と考えられるものはどれか。 |
| 選択肢 | ア 商標登録出願に係る内容は，商標登録されるまでに出願公開されることがある。 |
| イ 商標登録出願については，出願審査の請求をしなくても実体審査が行われる。 | |
| ウ 文字のみから構成される商標について商標登録出願をしたときは，登録前であれば，当該出願に係る商標に図形を追加する補正をすることができる。 | |
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正解 ウ ア：【○】出願公開され，その時期は公開準備が出来次第 イ：【○】出願審査の請求は，特許のみ ウ：【×】出願した商標に変更を加えることは略不可能 【解説】 商標は，使用により信頼を築くもので，使用しようとする商標を出願することは，原則，全件権利取得を希望するものであるから，全件審査の対象とし，出願審査の請求制度は採用されていない。また，出願された商標を速やかに公開することにより，同じ商標の使用を予定するなどの事業の準備の妨げにならないようにしている。 商標制度は先願主義を採用していることから，出願後に商標に変更を加えることを許せば，公開公報により事業への影響を確認した後に，事業への妨げが生じることもあるから，要旨変更となる補正は許されない。
商標法
（出願公開） 第十二条の二 特許庁長官は，商標登録出願があつたときは，出願公開をしなければならない。 （審査官による審査） 第十四条 特許庁長官は，審査官に商標登録出願を審査させなければならない。 （補正の却下） 第十六条の二 願書に記載した指定商品若しくは指定役務又は商標登録を受けようとする商標についてした補正がこれらの要旨を変更するものであるときは，審査官は，決定をもつてその補正を却下しなければならない。 |