No.1287 特許法 【問】 特許権者は,特許発明を実施している者に対して,警告をした後でなければ,差止請求権を行使することはできない。 【解説】 【×】 差止請求は,侵害者が侵害であることを認識しているいないに係らず,将来の行為を禁止する請求であるから,警告は必須ではない。すなわち,差止請求では,侵害者に侵害についての故意又は過失があることは要件ではない。 (差止請求権) 第百条 特許権者又は専用実施権者は,自己の特許権又は専用実施権を侵害する者又は侵害するおそれがある者に対し,その侵害の停止又は予防を請求することができる。 民法 第五章 不法行為 (不法行為による損害賠償) 第七百九条 故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は,これによって生じた損害を賠償する責任を負う。 |
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