問と解説: 前回 次回  【戻る】  【ホーム】 
No.1362  特許戦略
【問】
  特許発明を独占する戦略とライセンスする戦略とではそれぞれメリットとデメリットがある。独占する戦略のメリットとしてはライバル企業の牽制や参入防止により市場を独占することができ,大きな利益を得ることができる。一方,デメリットとしては権利に抵触しない代替技術を開発される可能性がある。ライセンスをする戦略のメリットはライセンス収入による収益確保や複数の企業で市場を形成することにより事業リスクが小さくなる可能性がある。

【解説】 【○】  
  特許権は独占権であるから,ライセンスするか否かは権利者の自由である。独占する利益が大きいのは,市場規模があって独占販売が可能な場合であり,独占権だけでは利益を上げることは困難を伴う。

(特許権の効力)
第六十八条  特許権者は,業として特許発明の実施をする権利を専有する。ただし,その特許権について専用実施権を設定したときは,専用実施権者がその特許発明の実施をする権利を専有する範囲については,この限りでない。
(通常実施権)
第七十八条  特許権者は,その特許権について他人に通常実施権を許諾することができる。 2  通常実施権者は,この法律の規定により又は設定行為で定めた範囲内において,業としてその特許発明の実施をする権利を有する
【戻る】   【ホーム】
H30.2.5