No.1602 知財戦略 【問】 独占戦略を継続すると,他社による代替技術の開発を加速させるおそれがある。 【解説】 【○】 特許発明を独占する戦略とライセンスする戦略とではそれぞれメリットとデメリットがある。独占する戦略のメリットとしてはライバル企業の牽制や参入防止により市場を独占することができ,大きな利益を得ることができる。一方,デメリットとしては権利に抵触しない代替技術を開発される可能性がある。ライセンスをする戦略のメリットはライセンス収入による収益確保や複数の企業で市場を形成することにより事業リスクが小さくなる可能性がある。 参考 Q1362 (特許権の効力) 第六十八条 特許権者は,業として特許発明の実施をする権利を専有する。ただし,その特許権について専用実施権を設定したときは,専用実施権者がその特許発明の実施をする権利を専有する範囲については,この限りでない。 独占禁止法 第二十一条 この法律の規定は,著作権法,特許法,実用新案法,意匠法又は商標法による権利の行使と認められる行為にはこれを適用しない。 |
H30.6.9