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 特許法:罰則 2級

【問】 特許に係る物以外の物又はその物の包装に,特許表示を付した者は,過料に処せられる。

【解説】 【×】28_P1  188条,198条
 虚偽表示は国民を欺くものであり,三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金という厳しい罰則が設けられている。
 なお,過料は行政罰であり刑事罰の科料とは異なる。両者とも「かりょう」であるが,区別するため前者は「あやまちりょう」後者は「とがりょう」と呼んで区別している。

(虚偽表示の禁止) 第百八十八条
 何人も,次に掲げる行為をしてはならない。
一 特許に係る物以外の物又はその物の包装に特許表示又はこれと紛らわしい表示を付する行為
二 特許に係る物以外の物であつて,その物又はその物の包装に特許表示又はこれと紛らわしい表示を付したものの譲渡等又は譲渡等のための展示をする行為
三 特許に係る物以外の物の生産若しくは使用をさせるため,又は譲渡等をするため,広告にその物の発明が特許に係る旨を表示し,又はこれと紛らわしい表示をする行為
四 方法の特許発明におけるその方法以外の方法を使用させるため,又は譲渡し若しくは貸し渡すため,広告にその方法の発明が特許に係る旨を表示し,又はこれと紛らわしい表示をする行為
(虚偽表示の罪) 第百九十八条
 第百八十八条の規定に違反した者は,三年以下の懲役又は三百万円以下の罰金に処する。
 
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