| 問７ 特許 |
ア〜エを比較して，ライセンスによるメリットに関して，最も不適切と考えられるものはどれか。 |
| 選択肢 | ア ライセンスされた技術を利用して研究開発コストを低減できる。 |
| イ 特許権侵害訴訟を早期に解決できる。 | |
| ウ ライセンス収入による収益を確保できる。 | |
| エ 広く他社にライセンスを付与することにより，自社が市場を独占できる。 | |
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正解 エ （リンクは別ウインドウ）
ア：【○】 ⇒Q1091 イ：【○】 ⇒Q1088 ウ：【○】 ⇒Q1090 エ：【×】 ⇒Q1362 【解説】 ア： 他人の開発した技術を基礎とするため，ライセンスを利用することにより，新しい技術を開発することが容易となり，全体のコスト低減が図れる。 イ： 侵害訴訟において，侵害者に通常実施権をライセンスすることにより，侵害者は以後の業務を継続できることとなり，裁判によらなくて和解により訴訟を終息させることができる。 ウ： 通常実施権をライセンスすることにより，ライセンスの対価を得ることができる。 エ： 特許権は独占権であるから，ライセンスするか否かは権利者の自由である。独占する利益が大きいのは，市場規模があって独占販売が可能な場合であり，独占権だけでは利益を上げることは困難を伴う。
《特許法》
（通常実施権） 第七十八条 特許権者は，その特許権について他人に通常実施権を許諾することができる。 ２ 通常実施権者は，この法律の規定により又は設定行為で定めた範囲内において，業としてその特許発明の実施をする権利を有する。 |