No.2007 条約 【問】 上級 パリ条約のストックホルム改正条約に関し,最初の出願と同一の対象について同一の同盟国においてされた後の出願は,先の出願が,優先権の主張の基礎とされた後に,公衆の閲覧に付されないで,かつ,いかなる権利をも存続させないで,取り下げられ,放棄され又は拒絶の処分を受けたことを条件として,最初の出願とみなされ,その出願の日は優先期間の初日とされる。 【解説】 【×】 優先権の利益を享受するためには,先の出願が優先権の主張の基礎とされていないことが条件であり,一つの出願について何度も優先権を主張することはできない。 パリ条約 第4条 優先権 C (1) A(1)に規定する優先期間は,特許及び実用新案については12箇月,意匠及び商標については6箇月とする。 (2) 優先期間は,最初の出願の日から開始する。出願の日は,期間に算入しない。 (3) 優先期間は,その末日が保護の請求される国において法定の休日又は所轄庁が出願を受理するために開いていない日に当たるときは,その日の後の最初の就業日まで延長される。 (4) (2)にいう最初の出願と同一の対象について同一の同盟国においてされた後の出願は,先の出願が,公衆の閲覧に付されないで,かつ,いかなる権利をも存続させないで,後の出願の日までに取り下げられ,放棄され又は拒絶の処分を受けたこと,及びその先の出願がまだ優先権の主張の基礎とされていないことを条件として,最初の出願とみなされ,その出願の日は,優先期間の初日とされる。この場合において,先の出願は,優先権の主張の基礎とすることができない。 |
H30.12.28