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No.2133 著作権法
【問】 上級
  テレビ放送されているコンサートの映像を受信し,スタジアムの巨大スクリーンに映し,不特定の者に視聴させる行為は,非営利で,観衆から対価を得ない場合であっても,その映像の著作者の公衆伝達権の侵害となる。

【解説】  【×】
  放送されている著作物は,観衆から料金を受けない場合には,どのような大きさのスクリーンであっても,不特定の者に視聴させることができる。
 料金を受け取る場合は,家庭用受信装置であることが要件である。
参考 Q1205

(営利を目的としない上演等)
第三十八条 公表された著作物は,営利を目的とせず,かつ,聴衆又は観衆から料金(いずれの名義をもつてするかを問わず,著作物の提供又は提示につき受ける対価をいう。以下この条において同じ。)を受けない場合には,公に上演し,演奏し,上映し,又は口述することができる。ただし,当該上演,演奏,上映又は口述について実演家又は口述を行う者に対し報酬が支払われる場合は,この限りでない。
3 放送され,又は有線放送される著作物(放送される著作物が自動公衆送信される場合の当該著作物を含む。)は,営利を目的とせず,かつ,聴衆又は観衆から料金を受けない場合には,受信装置を用いて公に伝達することができる。通常の家庭用受信装置を用いてする場合も,同様とする。
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