No.4300 条約 【問】 22_10J_2 パリ条約に関し,同盟国に属しない国Xの国民甲が,同盟国Yの国民乙と共同して,同盟国Zに特許出願をした場合,甲は同盟国Zにおいて,当該特許の保護に関し,常にいわゆる内国民待遇を受けることができる。 【解説】 【×】 パリ条約の加盟国の国民には,同盟国民としての権利が与えられ,保護が請求される国に住所又は営業所を有することは必要とされないが,同盟国に属しない国の国民であれば,同盟国内に住所又は現実かつ真正の工業上若しくは商業上の営業所を有する場合に,内国民待遇の原則による利益を享受することができる。 参考 Q3927 《パリ条約》 第2条 同盟国の国民に対する内国民待遇等 (1) 各同盟国の国民は,工業所有権の保護に関し,この条約で特に定める権利を害されることなく,他のすべての同盟国において,当該他の同盟国の法令が内国民に対し現在与えており又は将来与えることがある利益を享受する。すなわち,同盟国の国民は,内国民に課される条件及び手続に従う限り,内国民と同一の保護を受け,かつ,自己の権利の侵害に対し内国民と同一の法律上の救済を与えられる。 (2) もつとも,各同盟国の国民が工業所有権を亨有するためには,保護が請求される国に住所又は営業所を有することが条件とされることはない。 第3条 同盟国の国民とみなされる者 同盟に属しない国の国民であつて,いずれかの同盟国の領域内に住所又は現実かつ真正の工業上若しくは商業上の営業所を有するものは,同盟国の国民とみなす。 |
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