No.437 知財戦略 【問】 特許発明を自社のみが独占実施して他社に一切ライセンスしない独占戦略(クローズ戦略)により,自社製品のデファクトスタンダードを目指すことができる。 【解説】 【○】他社にない製品を市場に普及させることにより,他者もその製品に準拠した製品を作るようになり,事実上の標準であるデファクトスタンダードとなる。 ただし,製品の普及が条件であり,他者に真似されないように独占権を取得し,迂回発明等により製品の普及が阻害されないようにする努力が必要である。 マイクロソフトのウィンドウズやインテルのCPUなどが好例である。 特許法 (特許権の効力) 第六十八条 特許権者は,業として特許発明の実施をする権利を専有する。ただし,その特許権について専用実施権を設定したときは,専用実施権者がその特許発明の実施をする権利を専有する範囲については,この限りでない。 |