| 問１３ 商標 |
ア〜エを比較して，商標法上の識別力を有する商標として可能性が高いものとして，最も適切と考えられるものはどれか。 |
| 選択肢 | ア 指定役務の質を普通に用いられる方法で表示する標章のみからなる商標 |
| イ 指定役務について慣用されている商標 | |
| ウ 極めて簡単で，かつ，ありふれた標章のみからなる商標 | |
| エ 自己の氏名のみからなる商標 | |
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正解 エ （リンクは別ウインドウ）
ア：【×】 ⇒Q1386 イ：【×】 ⇒Q833 ウ：【×】 ⇒Q1468 エ：【○】 ⇒Q1469 【解説】 ア： 商標制度の目的として，需用者の利益の保護があり，役務の質を普通に用いられる方法で表示することは，だれもが普通に行うことであり，商標の機能である他との識別力を発揮することはない。 イ： 慣用されている商標を独占させることは，使用を希望する事業者だけでなく，需要者にも不測の不利益を招くこととなるから登録されない。 ウ： 標章が普通のありふれたものであればだれでもが使用を希望をするものであり，特定の者に独占させることは，産業の発達を阻害し，商標制度の趣旨にもとることとなる。 エ： 他人の氏名は，その他人の承諾を必要とするが，自己の氏名であれば，自己を表すものであるから登録を受けられる可能性がある。
《商標法》
（商標登録を受けることができない商標） 第四条 次に掲げる商標については，前条の規定にかかわらず，商標登録を受けることができない。 八 他人の肖像又は他人の氏名若しくは名称若しくは著名な雅号，芸名若しくは筆名若しくはこれらの著名な略称を含む商標（その他人の承諾を得ているものを除く。） 十六 商品の品質又は役務の質の誤認を生ずるおそれがある商標 （商標登録の要件） 第三条 自己の業務に係る商品又は役務について使用をする商標については，次に掲げる商標を除き，商標登録を受けることができる。 二 その商品又は役務について慣用されている商標 五 極めて簡単で，かつ，ありふれた標章のみからなる商標 |