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No.5249 知財
【問】  C44_2J30_1
  化学品メーカーX社は,新規な樹脂に係るインクAの開発を行った。X社は,3DプリンタメーカーY社と技術提携をし,インクAを用いた3D造形に関する共同開発をすべきか否かを社内の各会議で検討している。X社の知的財産部の部員甲の次の考えは適切である。
 Y社との共同開発が適切かどうか,IPランドスケープにより,技術的側面や知的財産的側面からだけでなく,ビジネス的な側面からも検討を行って結論を出すべきである。

【解説】  【○】
  「IPランドスケープ」とは,自社を取り巻く知財情報と市場情報を統合した自社分析,競合分析,市場分析を行い,その情報に基づいて自社の知財戦略・経営戦略の策定や適切な知財業務を行うことにより,将来にわたる自社の市場における発展を期することである。技術的側面や知的財産的側面からだけでなく,ビジネス的な側面からの検討も必要である。
 参考:Q2926

IPランドスケープ(Intellectual Property Landscape =知財に関する環境と見通し)」
 知財分析の手法と,同手法を生かした知財重視の経営戦略のことで,企業経営の中枢に据えることが求められる。
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R5.6.30