No.5401 知財法 【問】 C45_2j_ オーディオ機器メーカーX社が新たに開発したVR(仮想現実)ゴーグルは,他社の技術より先行している一方で,そのディスプレイについては特許を有する中小企業であるY社のものを使用している。この場合にX社のとるべき戦略について,知的財産部の部員甲の次の発言は適切である。 「VRゴーグルに関して,Y社以外にわが社とのシナジー効果がある会社の有無を調べるために,IPランドスケープを活用すべきです。」 【解説】 【○】 「IPランドスケープ」とは,自社を取り巻く知財情報と市場情報を統合した自社分析,競合分析,市場分析を行い,その情報に基づいて自社の知財戦略・経営戦略の策定や適切な知財業務を行うことにより,将来にわたる自社の市場における発展を期することである。 競合会社の技術と自社の技術によるシナジー効果が認められば今後の事業に有益な効果がもたらされる可能性が大きい。 参考:Q1862 「IPランドスケープ(Intellectual Property Landscape =知財に関する環境と見通し)」とは,知財分析の手法と,同手法を生かした知財重視の経営戦略のことで,企業経営の中枢に据えることが求められる。 |
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